東海道がほっかむりをして出勤してきた。
「…東海道、なにそれ?」
「気にするな!」
「いや、気になるでしょ」
「なんでもない!!」
ぎゃーぎゃーと堂々巡りなやり取りをしていた ら、東海道の頭からほっかむりがスルリと取れ てしまい、その下から現れたのは猫耳だった。
「み、耳?」
「うっうるさい!見るな!見るな!!」
全身の毛を逆立てて威嚇する猫のように、東海 道は怒鳴るが、その頭頂部で興奮のために震え ている耳が全てを台無しにしている。
「……なぁ、東海道ちゃん」
「なんだっ!」
ふと湧いた好奇心で、山陽は普段は胸元にし まっている警笛を東海道の目の前にプラプラと 揺らしてみた。
「!!!」
反射的に警笛に手を伸ばす東海道にかろうじて 上へと腕を上げて回避した山陽だが、次の瞬 間、部屋にはとてつもなく重たい空気が支配す る。
「あ…その……とーかいどっ!!」
山陽の鳩尾に東海道の全体重を乗せた重い一発 がお見舞いされた。
2月22日なので、にゃんこ~(〃ω〃)
[4回]
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