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日々のつぶやきと言うか、愚痴っぽいものから、萌えを駄々流しにしています。
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いきなり滾って、ジュニうつです。
この人達が脳内占拠していたので、本来のうつジュニとか、山ジュニが出てきませんでした…

まぁ、軽く流していただければ幸いです。





ふと足に感じた違和感。
それが何かを確認したいが、体が重く、指先だけでも動かす事が億劫な宇都宮は、早々に諦めてしまった。
自分に覚えが無いのだ。それならば、この隣で気持ち良さそうに眠る男が原因だろう。
体の怠さの原因でもある東海道に苛立ち、その鼻先を摘まんだ。
「ちょっと。ねぇ」
「ふが…」
間抜けな声を上げながら、東海道が目を覚ます。
声だけでもわかっていたが、目を開ければ不機嫌丸出しの表情をした宇都宮がいた。
「ど…した?」
「おはよう。そろそろ起きても良いんじゃないの?」
宇都宮の言葉に促されて時計を確認すれば、昼にはなっていないが、それでも寝ているには十分遅い時間を指している。
いつもなら、寝ている東海度をそのままに、宇都宮は起きだしているのだが、今日は寝た時のままの恰好でいた。
昨夜、意識を失うようにして寝落ちた宇都宮が何かを身に纏っている訳も無く、また、何かを着せようとするような気遣いを東海道がする筈も無く、素肌に直接シーツが触れている。
それを好まない宇都宮だったが、起き上がって東海道の手によって部屋中に散らばっているであろう部屋着を回収して着る気も起きないほど体中が悲鳴を上げていた。
そんな事を知る由もない東海道が、呑気にあくびをしながら起き上がる。
「珍しいな。お前がそのままの格好でいるなんて」
「昨日、誰かさんが盛ってくれたおかげで、起きるのも辛いんだよ」
「運動不足じゃねぇの?」
「さっきまでぐーすか寝てた君に言われたくないよ」
自分とは正反対に何のダメージも見受けられない東海道に宇都宮の機嫌はますます急降下する。
東海道からシーツを奪うように巻き込んで丸まってしまう。
そのままふて寝の二度寝に突入しようとしたのだが、足に感じた違和感を思い出して、顔だけを東海道に向けた。
「そう言えば……君、何かした?」
「何?ナニなら…」
「下ネタとかもういいから。足だよ!足!」
「あぁ……気が付いたか?」
起き上がった東海道が、ニヤリとしながら宇都宮の左足を布団の中から取り上げる。
しゃらりと微かな音を立てて宇都宮の足首を細い鎖が流れる。
「何これ?」
「アンクレット?だったか?まぁ、足輪だな」
「足輪って…君ねぇ」
「あぁ。やっぱり、よく似合う」
満足そうに眺め、そう言いながら、東海道は宇都宮の足の甲に口づけを落とした。
「ちょっ……何するつもり?」
「別に?宇都宮の期待に応えてもいいけど、お前の体が辛いだろ?」
「そう言う事を真顔で言うのやめてくれない」
「お前がどうしてもって言うなら、俺は…」
「誰もそんな事言わないからっ!」
どうにか東海道の手から足を戻した宇都宮は、改めて自分の足首に巻かれたアンクレットを眺める。
朝の光に輝くそれは、おそらく白銀。
この手の物に惜しみなく金をつぎ込む東海道が選んだものなのだから、値段は想像しない事にする。
「だいたい、何で急にアンクレットなんか……」
「普通の指輪を贈っても、お前は絶対につけないだろ?これなら、二十四時間三百六十五日つけたままでいれる」
自分で付けたアンクレットをなぞりながら、東海道は歌うように語る。
足首に巻かれた細い鎖が、東海道の言葉と共に宇都宮の全身を縛るよう、巻きつくように伸びていくような錯覚に襲われた。
「やだ、怖いよ。そんな事して何の意味があるのさ?」
「お前が、俺のだって言う証明だな」
一瞬何を言われたのかと、耳と頭が東海道の言葉を拒否しかけたが、どうにかそれを受け取った宇都宮は、その一方的な主張に怒りを覚えた。
「僕が、君のもの?っは。あり得ないね」
「いいんだよ。お前が、これをしていて、俺がそう思っていれば」
「何それ。僕が、外さないでいると思ってるの?」
「外さないな」
宇都宮がアンクレットを外す事などそれこそあり得ないと言わんばかりの東海道に、宇都宮は心の底から呆れた声を出す。
「その自信、どこから来るのか、ホント知りたいよ」
「俺が、お前にベタ惚れだって事だ」
「……もっと、意味がわかんないよ」
「これは、俺のお前への執着だ。いつでもお前と一緒にいれない俺を忘れないように……」
再び宇都宮の足を取った東海道は、踝にも一つ赤い痕を残した。
その痕を満足そうに眺める東海道に宇都宮は、怒っている自分がバカらしくなる。
「東海道がどうしてもってお願いするなら、このままでいてあげる」
そう言いながら、宇都宮は自分も東海道に装飾品を贈ろうと考え出した。
ただし、アンクレットでは無く、別の物にしたいと考えるのは、素直になれない自分だから諦めて貰おう。
いっそ、ストレートに指輪でも良いのかも知れないと、その時の東海道の反応を想像すると面白くなってきた。
もうすぐ東海道の開業日だ。
それに合わせて用意するのも良いかもしれないと、宇都宮の頭の中で計画が練られ始める。
結局、東海道に宇都宮からの自己主張の贈り物が何だったのか、本当に届けられたのかは、彼らのみが知るところだ。

終ってまえ。

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